今回は、学園の近所に住むご老人が目撃情報をくださり、それで発覚した。


あたしはコウモリが大の苦手だから、本当は今回の仕事をしたくはなかったんだけど、

目撃された場所が学園の近くだし、生徒がやつらの餌食になれば死を間逃れない。

誰1人だって怪我させないために頑張ります…!


でも、今すぐにでも寮に帰りたい―――!

怖い――――!


デビル・バットの住処であるこの洞窟は、全く陽が入ってこないため夜中みたいに真っ暗。


一面、黒、黒、黒。



「"グロウ"」

あたしは耐え切れず杖の先に光を灯した。


さてと。

さっさと退治してしまおう。

たかがコウモリ相手に時間をかけていられない。


早く帰って明日のテストに備えたいし。



それに……

ここ、薄暗くて怖いし…っ!