『ご、ご無礼をお許しください!

貴方様がワイバーンの長でいらっしゃるとは気づきませんで…!』


ガバっと頭を下げる。



『由良達が謝ることは何もない。私達は由良達に感謝しているのだ。

宣言通り、皆を救ってくれたのだから』


『しかし…!』


『由良よ顔を上げてくれ』


ワイバーンの長の目を見る。


あぁ、この目だ…

この穏やかで優しい目が本来のワイバーンの目…



『これからも先程同様、友達のように仲良くしてくださらないか?

私達は皆、由良を慕っているのだ』


『こんな私めを慕っていただいているなんて、まことに畏れ多いことでございますが…こちらこそよろしくお願いいたします』


そうテレパシーで送ると、ワイバーンは笑った。



『あぁ。……では、これからは敬語はなしだな』


『はい、じゃない、うん!』


ニコっと笑った。


バタっと隊員の何人かが倒れたけど。