「2人ともいい加減にしなよ?今は任務中なんだからね?」


2人は申し訳なさそうな顔で、あたしとワイバーンに謝った。


それにしても、皆にかかっていた魔法が解けたようで良かった。


そう思うと自然と笑顔になる。

すると何故だか男性の隊員が顔を真っ赤にした。

鼻血を出している隊員もいるようだけど…大丈夫?さっきの瞬間に何があった?


『さて、皆も巣穴に帰ったようだし、私も帰ることにしよう』


ワイバーンが飛び上がった。


『ありがとう、ガーネットの姫君よ。皆を救ってくれて本当にありがとう」


『これがあたし達の仕事だから』

あたしは微笑んだ。


『私はワイバーン達の頂点に立つ存在。

私達は、いつでも由良に…"ガーネット"に協力しよう』


う、そ…


あたしは目を見開く。


ということは…目の前のこの方は、ワイバーンの長⁉︎


あたし、すごく偉い人と話してたんだ‼︎


それなのにあたし、完全にタメ口で話してたよ…!