「果苗、ありがとうね」 「え、なにが?」 なんて果苗は知らんぷりをしているけど、 あたしと大和が隣になれるように、仕組んでくれた。 「ふふ、なんでもなーい」 「な、なによー!」 果苗には、いつも感謝してるよ。 果苗がいてくれてよかった。 「みんな乗ったかー? じゃあ今から合宿所へ向かいます。 あくまで勉強をしに行くからね! 中学生みたいな遊びじゃないぞ~」 よっちゃんはそういって、 バスが動きながらも クラスの出席を確認していた。