Street Ball

へらへらとにやけ面の相手を後目に、むざむざ攻守を交代させられたといった、鋭い二人の視線が背中に刺さる。


絶対に此奴からボールを取り返してやる。


右に左に視線を移す相手の動きを無視し、ボールにだけ視線を合わせた。


じりじりと右サイドに進んでくる相手は、右かと思えば左へボールの持つ手をチェンジさせる。


次第にドリブルの高さが上がっていく。


ディフェンスは、リングが近ければ近い程相手に張り付くもの。


未だ3Pラインより下がらない俺は、ボールに指が触れるか触れないかの位置を保っている。