Street Ball

この二ヶ月ちょっとで、俺はいろいろな事を学んだ。


友達の存在の有無と尊さ。


俺が帰ってくる場所を照らしてくれる、翠の存在の大切さ。


無理して大人ぶろうとしても、俺は十六の壁を越えられないという現実。


理不尽な復讐心をぶつけられる事も有った。


そんな事も有って、決して俺が理解出来る考えの奴ばかりじゃ無いって事も分かった。


十六の壁を越えられない俺にも出来る事。



それは…今を生きる事。



一秒前も過去になってしまう時の流れの中を、後悔しないよう精一杯生きる事なら、大人でも子供でもない俺にだって出来る。


二度とは訪れてくれない十六の夏に、俺は大切な事を学べた。


過去に捕らわれる暇もないくらい、がむしゃらに今を生きよう。


そうすれば、忘れられなくなる夏が、来年も再来年も…これから先もずっと訪れてくれる筈だ。


願うなら、このコートに溢れる笑顔をずっと見続けていきたいと思う。