Street Ball

Street Ballを始める為…。


それは富さんの復讐を手伝う為だったんだろうな。


「彼奴からポジションを奪ってやろうと思ってたのに、棚ぼたで俺が繰り上げレギュラーになっちまった。そんなもん嬉しくもなんともねぇっての。まぁ、もう今から六年も前の話しだけどな。」


…六年前に高一?


二人とも俺より六つも年上なのかよ。


危うく、アキの笑顔に騙される所だった…。


「未だ試合始まらないんだろ?折角来たんだから俺にもシュートぐらい打たせろってアキ!」


アキから出された正確なパスを受け、3Pラインからシュートを放つ勇人。


それ以上見なくても、直ぐ後に聞こえてきた鎖のネットが揺れる音で十分だった。


ゴール下に居る無精髭や、巧みなパスを繰り出すドレッド頭。


やはりこのチームは手強そうだ。


そう思うと同時に、高ぶっていく気持ちは素直だった。