Street Ball

ピックアップの停まっていない曲がり角から、四人で細道いっぱいに広がって歩く。


「あれ?フェンスが取り払われてら。」


鉄の言うとおり、細道に面したフェンスが取り払われていた。


もう賭け金を突き刺すようなギャラリーが居ないのだから、これで良いのかもしれない。


あの夜、逃げまどうギャラリーの混雑さで、[SB]のガラス張りの外壁は至る所が割れていた。


警察が張っていった、英語で書かれた立ち入り禁止の黄色いビニールテープ。


その脇には、落とされて壊された[SB]の看板が並んでいる。


その光景を見て、寂しさと悲しさを感じずには居られなかった。


「お、やっと来やがった!チャンピオンチームを待たせるとは、良い度胸だな夏目。」


コートの中でシュート練習する手を止め、声をかけてきたのは俺の新しい友達。


掴み所のない笑顔が特徴の、食えない奴。


「待ってろって。今から準備するから。」


機会が有ればな…と別れてから、泰二と鉄に許された俺は、アキを捜して駆けずり回った。