Street Ball

「それに、賭けで首が回らなくなった人には、少額でお金も貸してる。やってる事はやくざと大差ないわ。」


照明に照らされたコートの裏で、行われていた行為。



俺達が試合をする毎に、堕ちていく人達が居る。


…言葉に、ならなかった。


あの場所でStreet Ballをしていた事が、知らず知らずの間に片棒を担がされていたなんて…。


「夏目君、貴男が思っているよりも、彼処の根は深いの。」


初めて知らされた真実が重すぎて、鉛の固まりを飲み込んだような気分だった。


あの場所でプレーした時の記憶が甦っていく。


泰二の綺麗な弧を描く3Pや、鉄の力強いダンクとリバウンド。


強い対戦相手を抜き去り、シュートを決めた時の爽快感。


試合を勝ち進んでいく度に、深まっていった絆。


でも、その所為で…。