Street Ball

大凡で言えば、十数万から二十万の間ぐらい。


人気の有る試合や無い試合も有るから、どう見積もっても一ヶ月で百万は越えない筈。


それでも、俺からしたら大金には違いないけど。


「百万くらいじゃないか?」


碧は静かにだが、確かな笑みを漏らした。


予想どおりの答えに、満足しているように見える。


「また惜しいけど違うわ。数百万よ。」


「なっ…。」


余りの金額の多さに、それ以上の言葉が続かない。


あんな小さな場所で、月に数百万の荒稼ぎをしているなんて、想像がつく筈もなかった。


「最初の内はそのぐらいだったのよ。でも今は違うわ。彼処で売ってるマリファナやドラッグ、それは試合が有ろうが無かろうが関係なし。それも格安で仕入れてるから、今じゃ儲けの七割以上がそれよ。」


偶々試合を見に来た客に売りつければ、常用性の高さから常連になる。


確かに、俺も何度か売買の光景を目にした事が有ったな…。