Street Ball

俺からの誘いを、一度は断った鉄が少し照れた様子で、俺にチームを組もうと言ってくれた。


そしてそれを取り持ったのは、一見クールそうに見えるが、胸には熱いものを持っている泰二。


そんな二人に、ロンから持ちかけられた話しをしたら、軽蔑されるだろうか…。


いや、疑問を抱かずとも、軽蔑されるに決まっている。


自分が強く望んで作った[HEAT]。


それと同時に、自分で壊す原因まで作り上げた。


漏れた苦笑いと共に、一本のスピリットは真っ白な灰になっていた。


それから何本ものスピリットに火を付けても、思惑を巡らせている間に燃え尽きた。


部屋いっぱいに漂う煙。


幾ら考えても答えは出ず、ただただスピリットを燃やすだけだった。


[HEAT]…熱、温度、高温、激しさ、興奮、情熱、怒り、運動などに身体の火照り。


そして、事態が悪化する。


[HEAT]に込められた意味の事態が悪化するは、間違いなくコレだろう。