Street Ball

小柄な体型とは思えない程、黒いデニム地のホットパンツから伸びた白い足。


普段から気を付けているのか、制服のスカート焼けは見えない。


身体の半分以上を足に取られた上半身には、ラメの入ったキャミに皺付けされた白いシャツを重ねていた。


「あんなクソみたいな学校より、面白そうな場所見つけたんだ。一緒に行ってみるか?」


辛うじて頷いたのを確認して、二人でアパートの錆び付いた階段を下りた。


小学校に入学する前から、翠とはずっと一緒だった。


何時までも落ち込んで居られるのは、俺としても面倒だ。