至って冷静な瞳に濁りはなく、胸中に収めた闘志だけが揺らめいている。
気圧されそうになり、一瞬だけ泰二にボールを戻そうかと考えた。
だが、パスコースを完璧に消したタンクトップの腕が視界に入り、ドリブルをつく。
不用意についたドリブルは、手元にボールが帰ってくる事はなく、気付いた時には長髪にカットされていた。
「悪いけど、今年こそは[REEF]にリベンジしてやろうと思ってるんでね。」
そう言った直後、長髪はくるりと回って俺に背を向け、ゴール下に向かって走っていった。
「和志!」
名前を呼ばれた、丸太のような両腕を携えたセンターは、鉄を背中に張り付けたままパスを受けとった。
左後方に視線を落としてフェイクをかけた後、その太い両腕でボールを掴みながら右にターン。
反応が遅れた鉄を後目に、ノールックで元居た位置にパスを出した。
そのパスを受け取り、ゴール下を駆け抜けたと思わせた長髪が、バックハンドのダンク。
気圧されそうになり、一瞬だけ泰二にボールを戻そうかと考えた。
だが、パスコースを完璧に消したタンクトップの腕が視界に入り、ドリブルをつく。
不用意についたドリブルは、手元にボールが帰ってくる事はなく、気付いた時には長髪にカットされていた。
「悪いけど、今年こそは[REEF]にリベンジしてやろうと思ってるんでね。」
そう言った直後、長髪はくるりと回って俺に背を向け、ゴール下に向かって走っていった。
「和志!」
名前を呼ばれた、丸太のような両腕を携えたセンターは、鉄を背中に張り付けたままパスを受けとった。
左後方に視線を落としてフェイクをかけた後、その太い両腕でボールを掴みながら右にターン。
反応が遅れた鉄を後目に、ノールックで元居た位置にパスを出した。
そのパスを受け取り、ゴール下を駆け抜けたと思わせた長髪が、バックハンドのダンク。


