「俺なら出掛けるから、見張らなくて良いぞ。」
言い終わると同時に、ポケットから出したスピリットに火を付けた。
お袋が働いている店の名前が入った、ただの百円ライター。
親指で着火石を擦ると、その火越しに翠の顔が歪んだ。
「双英、本当に学校辞めるの?」
そんな翠の歪んだ顔を視界から消し去るように、煙を吐き出した。
「あのな、俺が辞めるんじゃなくて、クビなの。」
にべもない俺の言葉を受けて、翠は俯いてしまった。
言い終わると同時に、ポケットから出したスピリットに火を付けた。
お袋が働いている店の名前が入った、ただの百円ライター。
親指で着火石を擦ると、その火越しに翠の顔が歪んだ。
「双英、本当に学校辞めるの?」
そんな翠の歪んだ顔を視界から消し去るように、煙を吐き出した。
「あのな、俺が辞めるんじゃなくて、クビなの。」
にべもない俺の言葉を受けて、翠は俯いてしまった。


