Street Ball

試合が終わっても、未だ余裕の残っている俺達とは対照的に、相手チームは酷く疲れているように見えた。


辛い時間は長く感じる。


決して弱いチームではなかった。


敗者復活戦で戦った連中と比べれば、遙かに強い。


後半開始から、完全に勢いの波に乗った［ＨＥＡＴ］。


その波を断ち切るには、攻守のシステムを変える必要が有った。


自分達の戦法を信じ切る事も大切だが、徐々に広がっていく点差が全てを物語っている。


後半からは、ギャラリーをも巻き込んだ［ＨＥＡＴ］。


その雰囲気も、試合を勝ち進めていく上では大きな援護力となる。


敗者復活戦からの三試合で、それを痛感しながら勝ってきた［ＨＥＡＴ］は、自分達で思っていたよりも強くなっていた。


それ等を含めた上で、最終的に勝敗を分けたのは、オフェンスを如何に楽しんだかだと思う。