Street Ball

唇を離し、耳から首筋へ舌を這わせ、浮かび上がる鎖骨のラインを辿る。


室内灯を点けていなくても、碧の肌の色が分かった。


若いだけには無い、白磁に似たしっとりとした白い肌。


豊満な胸から臍へ舌を這わせ、更にその下へ…。


甘美な声が響く室内で、お互いが交互に上になり、肌を重ね合わせた。


全てが終わった頃には、膝に力が入らなくなっていた。


窓に降った雨を映す天井。


満足感と共に、ぼんやりとした意識でそれを眺めた。


身体を寄せる碧の姿が、少女のようで愛しさを感じる。


その姿に、初めて会った時の距離は無くなったのだと実感し、満足感に胸が満たされた。


遙かなる距離に思えた碧を抱いた事による、安っぽい征服感だと自覚しながらも、今はただその海に溺れていたい。


部屋より下の街灯から入り込む僅かな光が、碧の黒髪に艶を与える。


それを首下に通した腕の先で弄びながら、再び天井に視線を戻した。


雨が降るのは、誰かが涙を流すからだとも言うけれど、今夜の雨は…。