泰二以上に照れてしまい、変な敬語じゃなかったかと、一字一句思い出してる自分に内心で苦笑い。
「夏目君?夏目何君?」
何時もと同じように、名字だけ名乗ったのが不味かったのか。
だが、鉄も名前で呼ばれている事を考えれば、お袋さんが聞き返してくるのも不思議ではない。
「夏目…双英です。」
「双英君?珍しい名前なのね。日本人じゃないみたい。もしかして、ハーフだったりするの?」
悪気は無い。お袋さんのさっきまでと幾分も変わらぬ笑顔を見れば、悪気が無いのは十二分に伝わってくる。
それだけに、本当の事を伝えた後の反応が怖かった。
その理由で、一度はチームを組まないと言った鉄は、麦茶を片手に俯いている。
泰二の震える肩から、振り返ってお袋さんに怒鳴る事を察知した。
「そう見えます?泰二、鉄、午後から翠と約束有ったの思い出したからそろそろ帰るわ。じゃ、麦茶ご馳走様でしたお袋さん。」
精一杯の笑顔を残し、泰二の家を後にした。
「夏目君?夏目何君?」
何時もと同じように、名字だけ名乗ったのが不味かったのか。
だが、鉄も名前で呼ばれている事を考えれば、お袋さんが聞き返してくるのも不思議ではない。
「夏目…双英です。」
「双英君?珍しい名前なのね。日本人じゃないみたい。もしかして、ハーフだったりするの?」
悪気は無い。お袋さんのさっきまでと幾分も変わらぬ笑顔を見れば、悪気が無いのは十二分に伝わってくる。
それだけに、本当の事を伝えた後の反応が怖かった。
その理由で、一度はチームを組まないと言った鉄は、麦茶を片手に俯いている。
泰二の震える肩から、振り返ってお袋さんに怒鳴る事を察知した。
「そう見えます?泰二、鉄、午後から翠と約束有ったの思い出したからそろそろ帰るわ。じゃ、麦茶ご馳走様でしたお袋さん。」
精一杯の笑顔を残し、泰二の家を後にした。


