「決勝で当たるチームには勝った事無いから、準決で負けるのも決勝で負けるのも変わり無かったと思うし。でも決勝は[HEAT]に賭けるから、頑張ってくれよな。」
負けても爽やかな笑顔を残し、金髪達のチームはコートを出て行った。
勝利の余韻が残る中、俺達もバッシュの紐を緩めて帰り支度を始める。
汗を拭き取ったタオルを首にかけ、ペットボトルの水を喉に流し込む。
飲んでいる途中に視線を感じ、フェンス越しに帰って行くギャラリーに視線を流した。
その視線の主は、フェンスの一番端で佇んでいた。
タイトな茶色の革のスカートに、上は無地の黒を使ったチューブトップ。
細く白い首にぶら下がるネックレスは、はっきりと刻まれた鎖骨の上を通り、深い胸元へトップが吸い込まれている。
存在を強調するような胸に、黄金色に輝く三日月のペンダントトップ。
星の出ていない夜空を思わせる長い黒髪は、月だけを浮かべた何時かの夜空を切り取ったように見えた。
負けても爽やかな笑顔を残し、金髪達のチームはコートを出て行った。
勝利の余韻が残る中、俺達もバッシュの紐を緩めて帰り支度を始める。
汗を拭き取ったタオルを首にかけ、ペットボトルの水を喉に流し込む。
飲んでいる途中に視線を感じ、フェンス越しに帰って行くギャラリーに視線を流した。
その視線の主は、フェンスの一番端で佇んでいた。
タイトな茶色の革のスカートに、上は無地の黒を使ったチューブトップ。
細く白い首にぶら下がるネックレスは、はっきりと刻まれた鎖骨の上を通り、深い胸元へトップが吸い込まれている。
存在を強調するような胸に、黄金色に輝く三日月のペンダントトップ。
星の出ていない夜空を思わせる長い黒髪は、月だけを浮かべた何時かの夜空を切り取ったように見えた。


