泰二に促されたまま視線をコートへ向けると、男が一人コートに立っていた。
茶色が混ざった髪は動く度にさらさらと揺れ、白いタンクトップはしなやかで、チョコレート色の身体に張り付いている。
身長も体格も、俺とはさほど変わりはないように見える。
前方に投げたボールを追って拾い、男がレイアップの体勢に入った。
最高到達点に達した瞬間を写真に収めれば、そのまま教習本に使えそうだ。
気付けば呼吸をするのも忘れ、続く光景に見入っていた。
リングの間をすり抜けたボールがワンバウンドしてる所を捕まえ、そのままもう一度ジャンプしてワンハンドのダンク。
流れるような動作…瞬間の間に、言い例えるなら、柔と剛を見せつけられた気分だった…。
固まる三人の中で、最初に動いたのは鉄。
乱暴にドアを開けて、コートへと行ってしまった。
茶色が混ざった髪は動く度にさらさらと揺れ、白いタンクトップはしなやかで、チョコレート色の身体に張り付いている。
身長も体格も、俺とはさほど変わりはないように見える。
前方に投げたボールを追って拾い、男がレイアップの体勢に入った。
最高到達点に達した瞬間を写真に収めれば、そのまま教習本に使えそうだ。
気付けば呼吸をするのも忘れ、続く光景に見入っていた。
リングの間をすり抜けたボールがワンバウンドしてる所を捕まえ、そのままもう一度ジャンプしてワンハンドのダンク。
流れるような動作…瞬間の間に、言い例えるなら、柔と剛を見せつけられた気分だった…。
固まる三人の中で、最初に動いたのは鉄。
乱暴にドアを開けて、コートへと行ってしまった。


