「夏目、俺とチームを組んでくれないか?」
試合に目を奪われていた鉄が突然振り返り、思いがけない言葉を吐いたのだ。
誰だって一瞬は固まってしまう。
「俺とで、良いのか?」
「あれから泰二にも言われたんだよ。夏目だけのチームに見えるって事は、それだけ彼奴が頑張らなきゃいけない状況だったんじゃないかってな。」
泰二を見ると、照れているかと思いきや、口の端をつり上げている。
「お前等はバスケしてないと悪さの方に走るから、大人しくバスケしてろって神様が言ってんのかもよ。まぁ、神様なんて信じてないけどな。」
コートから少し離れ、泰二が手渡してくれたタバコを持つと、そのまま一つのライターで三人共火を付けた。
割られた街灯の下、三つの熱い光が暗闇に灯る。
これがStreet Ballチーム、[HEAT]の誕生した瞬間だった。
試合に目を奪われていた鉄が突然振り返り、思いがけない言葉を吐いたのだ。
誰だって一瞬は固まってしまう。
「俺とで、良いのか?」
「あれから泰二にも言われたんだよ。夏目だけのチームに見えるって事は、それだけ彼奴が頑張らなきゃいけない状況だったんじゃないかってな。」
泰二を見ると、照れているかと思いきや、口の端をつり上げている。
「お前等はバスケしてないと悪さの方に走るから、大人しくバスケしてろって神様が言ってんのかもよ。まぁ、神様なんて信じてないけどな。」
コートから少し離れ、泰二が手渡してくれたタバコを持つと、そのまま一つのライターで三人共火を付けた。
割られた街灯の下、三つの熱い光が暗闇に灯る。
これがStreet Ballチーム、[HEAT]の誕生した瞬間だった。


