「そうか……じゃが、芳乃。
もうお前は分かっておるはずじゃ。
自分が一番何を望んでいるか……」
「でも……っ」
「芳乃。後悔せぬ為には、自分を信じて自分が決めた道を行くこと。
それが、真の強さではないか?」
真の、強さ……?
自分を信じる、自分が決めた道を行く?
……お爺ちゃんが言っている“強い”は。
忍としての強さではない。
「最後は気持ちじゃ……芳乃」
「……」
「何においても、お前の気の持ちようによって、全てが変わってくる。……よく、理解しておきなさい」
私は……。
私が、行きたい道は──。
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