「お腹すいた?」 「は、はい……」 恥ずかしくて、声が小さくなる。 すると、外からがさごそと音が聞こえてきた。 何をやっているんだろう? そして音が止むと、数センチだけ扉が開いて、何かが放り込まれる。 ボトッと鈍い音を立てながら落ちたそれ。 「何ですかこれ」 「まぁ、開けてみてよ」 その、小さな紙袋を、言われた通り開けてみる。 すると……中に入っていたのは、色とりどりの小さな金平糖だった。