── ─── ──── それから、お爺ちゃんは刀の前に座り、一枚の白くて細長い紙を取り出した。 「……いつまでもこの時代にいてはいかん。いずれは、儂らも江戸の時代へ戻らねばならぬ。今から戻ろうと思うが……いいな?芳乃」 「……」 だけど、戻れるの? 一月の満月の、次の日にしか戻れないんじゃ? 「あぁ、この紙はな、元の時代へ戻る為の切符のような物じゃ。そう心配はせんで良い」 「そうだったんだ……」 納得して、小さく頷く。