闇ノ花




深く考えるよりも前に、お爺ちゃんははっきりと告げた。





「──儂らは、この平成時代の人間ではない」


「……⁉」


「儂らは元々……江戸時代を生きる人間なんじゃ」





そんな……嘘でしょ?


嘘だ、絶対……。





「突然あの刀が光り出し……儂らはいつの間にか、この時代に飛んできていたんじゃ。

それが恐らく、一月の満月の次の日だった。

しかも、儂には記憶が残っていて……お前からは、消えた状態でな」


「嘘だよね……?」


「いいや、本当じゃ。……信じられんかもしれないけどな」