── ─── ──── 目を開くと、先に飛び込んできたのは木造の天井。 「う……っ」 途端に、涙が溢れてきた。 ……これが、山崎が言っていた“過去”? だったら……生きている時代が違うのは何で? 私の、お母さんとお父さんを殺したのは──。 「……芳乃、起きたか?」 その時、カラッと障子が開いて、お爺ちゃんが中に入ってきた。 お爺ちゃんは……私が泣いているのを見て、驚いた表情をする。