『……大丈夫?』





その時、またあの男の子が私の前に現れる。





『ううん……』





私は、首を振っていた。


そして、また涙が溢れて……泣きじゃくる。


そんな私の頭を、男の子は優しく撫でてくれていた。


それから……


男の子は、毎日のように大丈夫かどうか確かめに来ていた。


毎日……私の頭を、撫でてくれた。


次第に、その男の子に笑顔を見せ始める私。