闇ノ花





それから、また場面が移り変わった。





『お爺ちゃん?』





私は、お爺ちゃんの部屋に行って、声をかけていた。





『ねぇ、これからどうなっちゃうの?』


『……芳乃。すまぬが、少し一人にさせてくれ。頼む』


『うん……分かった』





お爺ちゃんは、無事だったんだ……。


だから私達は今も生きる事が出来ている。


……だけど、もしかしてお爺ちゃんは自分を責めている?


お母さん達を守れなかったから……?


そして私は、たった一人で、庭に出ていた。