闇ノ花





私は、ここが大好きだ。


ここもみんなも、大好き。


新撰組が……大好き。


……この時代に来れて、みんなに出会えて良かった。





「小松……」


「はい?」


「いつでも、戻ってきていいからな」





土方さんはそう言うと、私の頭にぽんと手を乗せた。


じわりと、また涙が浮かぶ。





「今まで、ありがとうございました……っ」





踵を返した土方さんの背中に向かって、そう叫んだ。