「副長、もうこの話はやめませんか」


「おい……っ」


「あいつを、幸せにしてやって下さい。俺の事なんか、あいつの中から消して下さい」


「小松は、お前じゃねぇと駄目なんだよ!……山崎!」





まだ何かを言いたそうな副長を置いて、俺は部屋から出た。


──ただ、逃げたかっただけだった。






*山崎side*
おわり