闇ノ花





「これは、スタンガンって言うの」


「……は?」


「未来の道具」





私はそう言うなり、初めてスイッチを押してみた。


まさかこんな時に使う事になるなんて、思ってもみなかった。


バチバチバチッと、スタンガンの先端から電流が飛び出す。


相当な威力に驚いた。


これに触ったら絶対に痛い。


隣で少し唖然としている山崎をみやり、私はすぐに電源を切った。





「私は……未来から来たの」





私の静かな声が響き、僅かな沈黙が流れた。