── ─── ──── 油小路につくと、みんなは点々と身を影に隠していた。 永倉さんや原田さんは少し遠くにいる。 ここには、私と他数名の隊士だけだ。 私も、苦無をぎゅっと握りしめる。 大丈夫……大丈夫……。 助けるんだ、藤堂さんを。 決めたのは、自分なんだから。 ──その時だった。 「げほっ、ごほっ……」 そんな咳と共に、誰かが背後に現れる。 え……? ゆっくりと後ろを振り返る。