「斎藤さんが言っていました。藤堂さんは、この暗殺計画を何とか止めさせようとしていたって」
「そう、だったのか?」
驚愕の声を上げたのは、原田さんだった。
……そうだよ。
私達は、藤堂さんが裏切ったなんて、勝手に勘違いしていたんだ。
何で私は気が付かなかったんだろう……藤堂さんが、裏切るわけがないのに。
「藤堂には手を出すな。殺さずに、新撰組に連れ戻す」
土方さんの発言に、やはりみんなは頷いた。
当然だよ……仲間を斬るなんて、出来るわけないんだから。
私達の計画は、これで二つ出来た。
一つは、伊東甲子太郎暗殺。
そしてもう一つは……藤堂さんの、奪還。
「──では、明日決行する。心積りをしておけ」
その土方さんの言葉に頷き、それぞれ部屋に戻っていった。

