── ─── ──── ──コンコン 夜、あの部屋でぼーっとしていると、不意に扉が叩かれる。 ついにこの時が来た。 私はその小さな扉を開いた。 すると、そこに立っていたのは、案の定斎藤さんであった。 「……小松。俺もすぐ、あっちに戻らねばならない。だから単刀直入に言わせてもらう」 「はい」 「あいつらの目的は、尊王攘夷。……だが、もう一つあった」 え…… もう一つ?