──
───
────
*土方side*
それから、スースーと規則正しい寝息が聞こえてきたのは、すぐの事であった。
……やっと寝たか。
俺は、眠気でぼやける視界を何とかしようと、何度か瞬きを繰り返し、目を擦った。
それから、ふと後ろを振り返る。
小松はよっぽど寒いのか、布団に頭まですっぽりとくるまっていた。
仕方なく近寄り、俺の布団もかけてやる。
そうしたら……小松は、その布団に手を伸ばして抱きしめ、そこに顔を埋めた。
「それじゃ、意味ねぇだろ」
そう独り言を呟きながら、その手から布団を取ろうとしたが、やめた。

