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それから、土方さんの部屋に入った。
屯所は変わったけど……初めて入った時は、土方さんに睨まれてばっかりだったよね。
だけど、スタンガンを見せつけて、驚いた顔をしていた土方さんは今でもよく覚えている。
あの時はもう、未来から来た事を信じてもらう為に必死だったけど……今思い出すと、懐かしい。
土方さんは、私が部屋に入った事を確認すると、さっさと布団を二つ敷いてくれた。
「俺はもう少し仕事をするが、お前は寝ろ」
……何だか緊張する。
「はい、ありがとうございます」
と言いながら、おずおずと布団にくるまった。
暖かい。

