そんな事されたら、余計に心が揺らいでしまう。 もうこの恋は、諦めようかなという気持ちも少しあったのに……。 「まぁ、何があったか知らねぇが。山崎と寝たくない理由でもあるんだろ?だったら、俺の部屋で寝ろ」 「……へ?」 そんな間抜けな声を出し、思わず顔を上げてしまった事を後悔する。 そこには、にやりと笑う土方さんがいた。 「やっと目を開けやがったか。お前な、意地を貫くのも大概にしろ」 「……いいです、ここで寝ます」