闇ノ花





その言葉は、語尾に近付くにつれて小さくなってしまった。


本当に、初恋だから。


まさか、過去を生きている人を好きになるなんて、思ってもみなかったけど……。


でも、好きだから……小さいなりにも、頑張って伝えた。





「わ、私……山崎に、たくさん助けてもらって本当に感謝してるの!本当に……たくさん、励ましてもらったし元気ももらったし、私嬉しかった」


「……」





山崎は、最初は驚いたような顔をしていたけど、何だか複雑そうな……悲しそうな表情を浮かべていた。


ズキンと、胸が痛んでしまう。


何でそんなに、悲しそうな顔をするんだろう。