闇ノ花





「沖田さん。無理はしないで、部屋に戻って下さい」


「え、でも」


「風邪ですよね?悪化すると、新撰組にも影響が出ますから……ちゃんと休んで下さい」





そう言うと、沖田さんははっとしたような顔をする。


それから……やっぱり、沖田さんの事だから新撰組に迷惑はかけたくないのだろう。


沖田さんは申し訳なさそうな表情をして、口を開いた。





「……そうでした。すみませんが、先に抜けます」





そう言いながら席を外していった。


それからふと隣を見ると、お団子をもう一本食べている山崎。


もしかして、気に入ってくれたのかな?


そう考えると、何だか嬉しかった。