── ─── ──── 泣きじゃくっている、一人の女の子がいる。 そのそばで、女の子の頭を優しく撫でる一人の男の子……。 あぁ、まただ。 私がどこかから見下ろしているだけの、変な夢。 場面が移り、女の子と男の子は家の庭で鬼ごっこをして遊んでいた。 女の子は、男の子に心を開いたのか……笑顔で走り回っていた。 しかし。 『……出てけぇ!』 そんな怒鳴り声が響き、そこで夢はプツンと途切れた──。