── ─── ──── 山南さんの希望により、介錯は沖田さんがやることになった。 ……山南さんの最期を私は見ていないけど、とても立派な物であったらしかった。 殆どの人は、腹に刀を突き立てたら、激しい痛みですぐに手を離し、床に倒れ込む。 しかし……山南さんは、最期までその手を離さなかった。 そして、痛みで顔を歪める山南さんに、沖田さんが刀を振り下ろした──。