── ─── ──── 次の日。 それは、突然……本当に、突然すぎる出来事だった。 「えぇーっ⁉」 起き上がり、視界に飛び込んできた光景に思わず大声をあげた私。 背中の痛みすら忘れていた。 何度も目を擦り、目の前に広がる光景を確認する。 だって、部屋の隅にそれがあり……煌々と輝いていたから。 そう、それは──。 あの刀だった。 私がタイムスリップするきっかけになった、小松家の家宝。 普通に部屋に馴染んでいるように、部屋に置いてあった。 それが、眩しいくらいに光を放っている。