── ─── ──── 「……い、おい。起きろ」 「うーん……もうちょっと……」 「起きろ、小松。局長と副長が待ってる」 「もうちょっと寝たい……お爺ちゃん……」 「……」 ゆさゆさ、体を揺すられる。 眠い。 体は起きているけど、目が開かない。 もっと眠気に身を委ねようとしたら、無理やりお爺ちゃんにぐいっと体を起こされた。 「起きろ!」 「わっ」 その怒声で、目がしっかりと開く。 ぼやけた視界の中、きょろきょろと目を動かした。