「……」 だけど、手に触れる感触は布だけで……。 ……え? 脇差しがないーっ⁉ 面倒くさがらないで部屋に取りに行けばよかった。 これじゃ、護身用の為に買った意味がない。 絶体絶命。 ……苦無で、戦う? 「おいどうすんだ?」 「……」 私は、懐に手を伸ばして、苦無を取り出した。 久し振りの感触……。 殺るか、殺られるか。 今はまさに、それの板挟みだ。