闇ノ花





えっと、確か……


一番左がお湯で……


脳の隅っこにある事を思い出しながら、道具を並べていく。


目の前には、正座した山崎と沖田さんがいる。


……何だか、今になって緊張してきた。


全部並べ終えて準備が整うと、私も姿勢を正して、床に手をつきお辞儀した。





「一服差し上げます」





顔を上げると、一つ一つの動作を丁寧にするよう心掛け、私はお点前を始めた。



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