暫く経つと、様々な茶道の道具を、たくさん山崎は持ってきてくれた。 そして…… 「芳乃さん、茶道出来るんですかー?」 「おっ、沖田さん⁉」 山崎の後ろから、にこにこと笑顔で入ってくる沖田さん。 手には、水差しという水を入れる為の道具を持っている。 「お前が点前をやると言ったら、こいつもついて来た」 「そうなんですか?……持ってきてくれてありがとうございます」 私は、山崎や沖田さんが持ってきてくれた、それらの道具を並べていった。