「私……役に立てませんでしたか」
「あ?そうじゃねぇ」
「それとも、やっぱり信用出来ませんか?」
「違う」
土方さんは首を振りながら、私の前に立った。
私は、じっと土方さんを見据える。
「……やめたく、ありません」
「そうか」
「本当にやめたくありません……」
「そうか。……だが、今のお前には無理だ」
どうして?
まだ、信頼に欠ける部分があるの?
「お前には、女中をやってもらおうと思う。
女中の仕事は、飯を作ったり、掃除洗濯をしたり……美祢(みね)という女中がいるから、そいつに教えてもらうといい」

