「ま、まさか着物?」 「もう言わない」 かあっと、顔に熱が集まるのを感じた。 山崎の顔もほんの少しだけ赤い。 「なっ、何で山崎まで赤くなってんの!」 「うるさいアホ」 またアホって言われた。 思わず、お互いに顔を背ける。 「や、山崎!着替えるからどっか行ってよ!」 「お前ならすぐに着替えられるはずだ 。俺は書類を書かなければいけないからな、無駄に時間を使いたくない」 「……は⁉」 「騒ぐな」 いつの間にか冷静な山崎に戻った。