「お前ならなれる。強くなって……その忍を倒せ」


「……うん…」


「だが、無理はするな」





山崎はそう言うと、私の頭にぽんっと軽く手を乗せ、立ち上がった。


……あれ?


今の感覚……。





「もう少し寝てろ。……朝餉食えるか?」


「ううん……」


「……そうか。ゆっくり休んどけ」





山崎はそう言い、部屋から出て行った。