── ─── ──── あれから、どれくらい時間が経ったんだろう。 目を開くと、いつも通りの天井。 ふかふかの布団。 手に温もりを感じ、横を見てみる。 そこには、私の手を握ったまま眠っている山崎がいた。 「山崎……?」 私の小さな声が届いたのか、山崎は目を覚ました。 そして……私の顔を見て、驚いたような表情をした。 「小松、起きたのか……?」 「……うん」 私がそう返事をすると、山崎が私の体をゆっくりと起こす。 それから……ふわりと、目の前が真っ暗になった。