「うああああっ!」
「私だってこんな事やりたくありません。早く、言って下さい」
「全て吐く!だからっ、やめろぉっ!」
古高さんは、必死でそう叫んだ。
だから、スタンガンのスイッチをオフにし、古高さんの目をしっかりと見据える。
「そうだ、お前がっ、言った通りだ!祇園祭の前……風が強い日に御所に火を放ち……っ、中川宮朝彦親王の幽閉、徳川慶喜、松平容保の暗殺、孝明天皇を長州に連れ去る……!」
「他には?」
「今……お前、俺の奪還が…どうのとか言ってたな…?その会合の場所は……っ、恐らく、池田屋だっ」
「池田屋……」
「だが、お前らが来る事を恐れ……四国屋の場合もある……っ」
未来に伝わっている物が、そのまま古高さんの口から出た。

